マザータウン

「何もない」が苗字のようなこの町でボクらは、
日々をつくった
暮らしは息づいた

あの日見てたアタリマエに、
ボクが及ぼしたものなんて此れっぽっちもない
みんなそこに居たから

誰もが、心にそっと
偲ばせているあの日の
少しばかり黄み帯びたマザータウン

ラッタラーララ


「何もない」が苗字のようなその町は、ボクらに、
色めいた有りもしない世界を見せた

仰ぎ見てるアタリマエを
今日見えるこの世界は、思ったよりも広くて狭いみたいだ

誰もが、心でそっと
世界を変えるその夜に、
思い出すは、色の濃いマザータウン

ラッタラーララ


夜を作った町の外灯
朝を作ったポストの音
ボクを作った二つとない原風景

ラッタラーララ


「何もない」が苗字のようなこの町でボクらは、
日々をつくってる
みんな繋がってる


くらすのおと

言葉はカタチをこえて
僕らをつなぐ
響きのむこうに見える世界に
手をとって往こう

いつのまにか心には、色とりどりのリズムが憩う
この時に詞は唄になるのだろう

僕の想いを真っ白のまましたためて、
本当の声を唄にのせて届けたい


響きはカタチをかえて
心をむすぶ
言葉のむこうに見える旋律に
手をたたいて弾むよ

そしてこうして僕は想いに嘘をつかずにいる
この時に詞は唄になるのだろう

僕の想いを真っ白のまましたためて、
本当の声を唄にのせて届けたい

僕の想いを真っ白のまましたためて、
本当の僕を唄にのせて届けたい

さようなら

僕の嘘とこの灯りを半分ずつ混ぜて作った暗がりで、今夜もう休もう

浮かぶばかりの赤茶けた溜め息を何度も、そう何度も隅に追いやって

取るに足らぬ恐れなら、奥歯に詰めたまんま眠ってしまえ

眠ってしまえよ

さようなら
さようなら
どうせ、陽は昇って、
誰かが朝などと名をつけて呼ぶ


君の声がこの焦りを随分とまあるく包むのだから、今夜もう休もう

揺蕩うばかり鈍色した呟きを何度も、そう何度も喉に閉まって

取るに足らぬ恐れなら、奥歯に詰めたまんま眠ってしまえ

眠ってしまえよ

彷徨うなら
彷徨うなら
どうせ、陽は昇って、
誰かが朝などと名をつけて呼ぶ

さようなら
さようなら
どうせ、陽は昇って、
誰かが朝などと名をつけて呼ぶ

ラリゼ

暖かい暖炉の煙突からたちのぼる
モクモクとまどろみ

ギンガテツドウの窓から見える風景は、
いつまでも ここにあるよ

どこからかパンの香りがやってきて
フクロウ達も踊りだすよ

素敵な香り たちこめて、みんな宙を舞った頃
ラリゼが夜をそっと閉じていく

細かいことやグチャってなること
ここには一つもないよ

十三夜の奇跡が見たいのなら
さぁ、ここへおいでよ

どこからかパンの香りがやってきて
フクロウ達も踊りだすよ

素敵な香り たちこめて、みんな宙を舞った頃
ラリゼが夜をそっと染めていく

401号室

粋なリズムとリリックが理想なの
粋がり弾むトリックは無用なの
嘘 の no 脳

粋なリズムとりつく土曜なの
いきなり舞いとびつく模様の
嘘 の no 土曜

そこに気の利いた言葉が
一つ二つありゃ言うことねえな
ここ一番の意味と響き持った
言葉を今すぐ今すぐちょうだい

粋なリズムとリリックが理想なの
粋がり弾むトリックは無用なの

エメラルド

だから、お前の出るとこでは無いよ
誰がなんて言ったって撃鉄は、この耳だけを震わした
そんな瞬間を集めて、今がここにある

キッカケに当り外れは無いよ
もし、一言あるなら、後でやってくれ
損か得かで片付くようなところにはもう居まい

奔り出した
滑り出した
そこから見える世界は
明媚
切れた蛍光灯
それさえも、はなむけに思える

嗚呼、甘えの得るものなど無いよ
どれが何でどうなったって営々、この路だけを行くわいや
そんな瞬間を集めて、未だここにある

突っ掛けの左には、擦れが鳴くよ
まだ、一言あるなら、跡でやってくれ
損か得かで片付くようなところにはもう居ない

奔り出した
滑り出した
そこから見える世界は
メイビー
癒えた栄光の
それまでも、物憂げに思える

レイアウト
埋もれぬと
エメラルド
エメラルド
ぬかるめど
エメラルド

奔り出した
滑り出した
そこから見える世界は
明媚
癒えた栄光を
ボクだけが、花束に思える

雨はやまない

デイ・ドリーム・ビリーバーをバックにやわらかい雨が止まない
それだけでいいと思えるような時間が
ここにはある

いつか、雨あがり、ぼやけた虹が架かる
そんな願いもいずれ叶えばいいくらい
今の今が好き

めずらしく願いは届いて
雨はやまない


雨の中、ベランダとび出した音符は空に舞う
安心なんて数あるものじゃないけど
ずっと夢をみて

そういや、僕のクイーン、今日も働いてる
遠く離れた小さな街の土曜日に
ずっと夢をみて

そっちにも降っている
雨はやまない

ララバイ

黒の窓
にわかに青みがかった黄色灯る
それが町を形作るのなら
今もそん時も、さほど変わっちゃいない
あぁ、僕は眠くなる

謎の音節群あらわる
そこに無償の愛溶け込んだのなら
それは、ゆるがないのだ
マザーズララバイ

オロロン・・・

沈む蕎麦殻
どこからともなく軋む音聞こえる
そうやって夜ができるのなら
今もそん時も、何も変わっちゃいない
あぁ、僕は眠くなる

謎の音節群あらわる
そこに無償の愛滑り込めば
それは、染み入っているようだ
マザーズララバイ

オロロン・・・

抱きしめられた
僕らは、およそ見渡すかぎりの愛で

オロロン・・・

下北野

苛立つ度
安堵する度
日々の破線結ぶは、右人指し指

浮足だつ度
繋がる旅
この夜に全てを置いて朝を待とう

褐色の小玉球に故郷を望めば、瞼の裏にアザを見る

想像以上艶やかならば、
ありもしない後ろめたさを抱いたのだろう
蟲舞う六月
始まりにすぎないのに

晴れのち雨
要らぬのに雨
尚更、雨引き立てること晴れ

くすんだ空
いずれ繋がる
見慣れた風と聴き飽きた空

今頃になって押し寄せるは、殻崩すべく張った愚かな虚勢

想像以上艶やかならば、
ありもしない後ろめたさを抱いたのだろう
蟲舞う六月
始まりにすぎないのに

逆撫でる、車音
先走る、秒針
炸裂音、飛び散る
叫び笑う、子供ら
鎖骨の辺り、軋む

想像以上艶やかならば、
ありもしない後ろめたさを抱いたのだろう
蟲舞う六月
始まりにすぎないのに

「素直」

生活が僕の体に染み込みだす朝
除湿機の満水を知らせるランプは灯る
4階の窓から見える世界を持て余すから、
足元にプランタを置いて小さな世界を造った

襖の向こう、飯台の上には、乱雑にも見える灰色一面記事
あいもかわらず、帳尻合わせの末のほつれがレリーフのように並んだ
少しずつ引き寄せられるこの角度からしか見えない将来に
歯止めをかけるのは襖でもなく、将来の僕らなのだろう

平日なら朝8時過ぎには、桜通りを走ってる
車内ではブラントが嘆く愛で熱を帯びるけれど、
裁判所前交差点の段差、音跳びで僕の体温は下がってしまう

素直になれるとき決まってあなたを想う
その度に、大好きなあなたは、僕に孤独をくれるから、
押し潰されそうになる僕は、またあなたを想うのだろう


大体50分から1時間、ガス風呂が温まるまでの時間に、
僕なら玉葱の皮を剥いて夕食をこしらえている
みたくれを考え、色をと思いベランダのミントの葉をちぎる
情けないのは、独りで味わうってことよりも、
塩気が気持ち足りていないってことだ

いたたまれなくなる夜に出会うのも、そうなんだろうけど、
唯一嫌いなものといえば、見返りを考える姿だろう
そんなのに足並みを揃える術など持ち合わせてはいないから
日常に積み上げられたそれに、言葉を失い、涙をかじった

聞かなければよかったものが日毎溢れるから、
この2丁目に陽がのぼる午前5時までに、
すっかりアルコールにしびれてしまった舌で
僕ら、つつましやかなシュプレヒコールを上げた

ただ、どうしようもないとき決まってあなたを想う
その度に、大好きなあなたは、僕に孤独をくれるから、
押し潰されそうになる僕は、またあなたを想うのだろう