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谷川家具


水屋の購入とアレンジを検討中。
いろいろ見てまわっている。
備え付けの収納量にも限界がきたようだ。

DIYがないと既成品の良さに気づけないし、
その逆も然りだと、親父との週末DIYを通して見えた気がしている。

親父は決して完成イメージを伝えることがないし、手順さえ伝えない。

今も変わらない。

ただ、朝から作業にかかり、夕方には家に家具が一つ増えているのだから、
面白いものだと、そんなことは、もうどうでもよくなる。


「とにかく指先、手を動かせ」とそれだけ言われた。

今、とにかくの部分がわかるような気がする。

なんか、そんなことをカタログを見ながら思う。

そう、水屋の購入とアレンジを検討中だ。




今日の一曲
Rainy Days and Mondays/Carpenters

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『水屋が見てきた兄妹』

谷川荘の水屋は幼い頃のみそ子と穂高をヒヤヒヤしながら見ていただろうと、大人になった今でも思う。

谷川荘のダイニングとリビングを仕切るのは、現在ではガラスの戸になっているが、子どもたちが幼い頃は紙の障子だった。水屋はダイニング側に、障子とはL字を成すように置いてあった。
なぜだろう、今でもわからないが、子どもたちは昼間、リビング側で障子に対してスクリーンアウトするように動き回り、毎回おきまりのように障子に穴をあける。彼らは夕飯前に父のお叱りをうけることを頭では理解しているのだが、神頼みをするように、ダイニング側に倒れた和紙を指で起こして、何事もなかったかのように装おうとする。母や祖母が裏戸を開ける度に入ってくる風で破れた紙がヒラヒラするのを見て、子どもたちはやっとあきらめる。

ダイニングチェアーが4つしかない谷川荘では、祖父母が先に夕食を済ませ、父母・子どもたちがそのあとに夕食をとる入れ替え制をとっていた。
珍しく、鬼親父の帰宅が遅い日があった。子どもたちはいつもとは雰囲気の違う夕方に、少しはしゃぎ気味だった。
母が台所に立ち、祖父母が食事をとっていた時間帯に、リビング側で子供たちがドラゴンボールごっこを始めた。もちろん、障子に対してスクリーンアウトするスタイルで。
兄が「まかんこーさっぽー」と言い、妹の体を障子に向かって押した。それを受け止めようとした妹はバランスを崩した。今、妹の背中側には何があるか。障子と、食事中の祖母である。この鬼親父の帰宅の遅い奇跡の夕方に、高くても約6パーセントの確率でしか起こりえない奇跡が起きた。倒れた障子の16マスのうちの1マスから祖母の頭が出てきたのである。兄の放った殺法は見事、妹の体、そして障子を通って、祖母に命中した。しかし祖母は少しのことでは動じない近江姫の気質を兼ね備えた女性である。祖母は白い長方形の、アクセサリーというには大きすぎる物体を首にまとったまま、無表情で子どもたちを見た。手に持っていた茶碗をテーブルに置くことはせず。
時間が止まったように感じた。
母の怒号が聞こえるまでは。
祖母の頭大の穴が開いた障子が、鬼親父の目に入るのも時間の問題だった。
  • 【再発】みそこの寄生虫ブログ
  • 2012/11/25 12:45 AM

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